おそらく開発チームが存在するのだとは思いますが、Contributorsを見るにコードの大半をPetMac氏が公開し、
現時点ではRinnegatamante氏やdevnoname120氏、frangar氏、TingPing氏が協力されているのが分かります。
公式サイトは https://vita3k.github.io/ とされていますが、現時点ではHello Worldしか表示されません。
クリエイターを支援するサービスであるPatreonに登録されているようです。
Patreonのページを読むに開発目的やその必要性に関しては
「ソニーがPS4でPSP/PS3/PSVitaを動かそうとしないなら今後も互換機能に関してはソニーに期待出来ない。
だからその開発を促すと共にそれを自分たちで開発する。」
的な事が書いてあります。
確かにソニーはPSP Remasterという形でPS3向けにPSPのエミュを開発していましたが、PS4ではそのような話を聞きません。
PS4にはPS2 classicsという形でPS2のエミュが存在するだけです。
本当に出来るのかどうかという所ですが、Vita3Kは既にRinnegatamante氏の自作ゲームであるvitaQuakeが動作するらしく、
xerpi氏のvitahelloworld、SMOKE5氏のVitaTesterとVitaScreenFlasherのようなHomebrewが動作しているという事で、
構想段階では無く既にそれなりの開発が始まっているという段階です。市販のゲームは動作しないそうですが、
ロードマップとして「音声のサポート」「ソースコードのリリース」「PSVファイル(ゲームカードのバックアップ)をサポート」
「継続的な互換性向上作業」「継続的な性能向上作業」と書いてあり、この中で注目されるのはPSVのサポートです。
ゲームカードをmotoharu-gosuto氏が開発したpsvgamesd v1.0を使用してダンプした物がPSVファイルです。
これのサポートをロードマップとしてPatreonに書いているという事は、ちょっと期待しちゃっても良いかもしれません。
もちろん私としてもそれの実現に年単位の時間が必要な事は理解していますが。
Vita3Kは現時点ではGUIを採用していないようで、ゲーム実行のためにはコマンドラインでvpkのパスを指定しなければいけません。
また、今回のリリースはソースコードのみのリリースです。使用するためにはビルドする必要があります。
まだまだ開発としては初期段階だとは思いますが期待したいですね。
Vita3Kという名前、なんだか笑みがこぼれると共に少し悲しくなるような名前です…ソニー…
