追記 2018/04/19
rePatch reDux0 2.69 がリリースされました。DLCのためのパスが変更されています。この記事を参考にする場合は
"ux0:rePatch/タイトルID/addcont/DLCのID/" を "ux0:reAddcont/タイトルID/DLCのID/" に置き換えて手順を進めてください
rePatch reDux0 2.69 がリリースされました。DLCのためのパスが変更されています。この記事を参考にする場合は
"ux0:rePatch/タイトルID/addcont/DLCのID/" を "ux0:reAddcont/タイトルID/DLCのID/" に置き換えて手順を進めてください
GitHubで、dots-tb氏がHENkaku環境のVitaで "ux0:/rePatch/" に復号したゲームデータを置いて
ゲームプレイ中にロードする事が可能な rePatch reDux0 2.68 をリリースしていました。
・DLCをサポート
・暗号化されたDLCと復号されたDLCを同時にロードするためのrePatchAIDS.vpkを用意
が変更点です。
rePatchは元々、"ux0:patch/" にファイルを置くとそちらのファイルがパッチとしてロードされるというVitaの仕様を利用して
ゲームのMODを行う手法が3.65Enso環境では対策済み(patchフォルダで復号済みのファイルが使えないようになった)だった事から
"ux0:rePatch/" をそのためのフォルダとする事を目的としていたプラグインです。
今回はそれに加えてDLCがサポートされたという事で "ux0:rePatch/タイトルID/addcont/DLCのID/" がDLCの場所となります。
「DLCのMODが出来るようになっただけか」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
過去にVitaminやmaiでダンプしたDLCを、正規のゲーム及びNoNpDrmで動作させているゲームでも使えるようになりました。
つまり「正規のDLCがある状態でのMODだけでなく、復号されたDLCの追加が可能になった」と言う事です。
更にこの仕組みにより一部ゲームでは本来は存在しないDLCフォルダを作ってカスタムDLCの追加が出来るようです。
試していて個人的に面白いと思ったのが、DLC IDフォルダを作るだけでアンロック出来るDLCが存在するという事です。
これはゲームにもよるのですが、DLCに含まれるアンロックキーではなくDLC IDフォルダそのものをキーとして扱うゲーム、
そんなゲームかつアンロックタイプなDLCだとこの手法が使える可能性がある感じです。
つまり、空っぽな状態のDLC IDフォルダもrePatchを使用すれば「復号されたDLC」扱いになるゲーム/DLCが存在するという事です。
私が試したゲームの中では聖剣伝説2のゲーム内アバターがそうでした。Vitaスレによれば討鬼伝2もそういうDLCがあるようです。
このアンロックの話題は「場合によっては割れと同義じゃね?」とかツッコまれそうなのでこれ以上は書きません。
とりあえず簡単に使用手順を書こうかと思います。
使用手順としては3パターンあります。
①DLC Decrypted Only
そのゲームの正規のDLC(暗号化されたDLC)が1つもインストールされておらず、復号されたDLC(Vitamin/mai)を追加したい場合。
②DLC Encrypted Only (Modding)
そのゲームの正規のDLC(暗号化されたDLC)がインストールされており、それのMODを行いたい場合。
(MODのために Vitamin/mai/psvpfstools でDLCを復号する必要有)
③DLC Encrypted + Decrypted
そのゲームの正規のDLC(暗号化されたDLC)をインストール済みで、別の復号されたDLC(Vitamin/mai)を追加したい場合。
(rePatchAIDSを実行する必要有り)
rePatchAIDSが必要なのは3つ目の条件に当てはまる場合のみです。
AIDSはAddcont Injection Deficiency Supplementの略のようです。
rePatchAIDSはrePatchのメンテナンス機能も搭載されているようで、これはrePatchフォルダにはタイトルIDフォルダがあるにも関わらず
appフォルダからはそのタイトルIDフォルダが見つからない、そんな状態を検出してrePatchフォルダからそれを削除する機能です。
●用意するもの
・PSVita HENkaku導入済み
・正規のゲームかNoNpDrmで動作しているゲーム
・repatch.skprx
・rePatchAIDS.vpk(必要なら)
●使用手順(共通)
1、ux0パーティションのルートにrePatchフォルダを作成
2、"ux0:rePatch/" に目的のゲームのタイトルIDフォルダを作成
3、"ux0:rePatch/タイトルID/" にaddcontフォルダを作成
4、repatch.skprx を "ux0:tai/" にコピーし、config.txtに以下を書き足し、Vitaを再起動
*KERNEL
ux0:tai/repatch.skprx
ux0:tai/repatch.skprx
5、以下の3パターンの中から選んで作業を進める
●DLC Decrypted Only
そのゲームの正規のDLC(暗号化されたDLC)が1つもインストールされておらず、復号されたDLC(Vitamin/mai)を追加したい場合
1、"ux0:addcont/" にそのゲームのタイトルIDフォルダが存在していない事を確認する
2、復号されたDLCを "ux0:rePatch/タイトルID/addcont/" にコピー
(タイトルID/addcont/DLCのID/...)
3、ゲームを起動してDLCが適用されているか確認
4、MODを行う場合は "ux0:rePatch/タイトルID/addcont/DLCのID/..." を弄る
●DLC Encrypted Only (Modding)
そのゲームの正規のDLC(暗号化されたDLC)がインストールされており、それのMODを行いたい場合
1、"ux0:addcont/タイトルID/DLCのID/" が存在し、その中が暗号化されている事を確認する
2、Vitamin/mai/psvpfstools のどれかで復号したDLCを用意する
3、復号したDLCを好きに弄る
4、弄ったファイルのみを "ux0:rePatch/タイトルID/addcont/DLCのID/" にコピー
5、ゲームを起動して思った通りの内容になっていればOK
6、メモカの容量を節約したい場合は "ux0:addcont/タイトルID/DLCのID/" からrePatchフォルダと重複するファイルを削除する
(rePatchフォルダにMODとして置いたファイルが読み込まれるため、オリジナルは無くても良い=削除して良い)
●DLC Encrypted + Decrypted
そのゲームの正規のDLC(暗号化されたDLC)をインストール済みで、別の復号されたDLC(Vitamin/mai)を追加したい場合
(正規DLCのMOD+復号DLC追加 もコレ)
1、"ux0:addcont/タイトルID/DLCのID/" が存在し、その中が暗号化されている事を確認する
2、rePatchAIDS.vpk をインストール
3、復号されたDLCを "ux0:rePatch/タイトルID/addcont/" にコピー
(タイトルID/addcont/DLCのID/...)
4、rePatchAIDSを起動すると自動的に処理される
(最後にメンテ機能を実行するかどうか問われるので選ぶ)
5、ゲームを起動してDLCが適用されているか確認
6、MODを行う場合は "ux0:rePatch/タイトルID/addcont/DLCのID/..." を弄る
……こんな感じかな?実際に試したんで大体は合ってるとは思いますけど…なんとなく不安。
あ、MODに興味があるならTheRadziu氏のガイドを読んでおくと良いかもしれません。
https://github.com/TheRadziu/NoNpDRM-modding/wiki
このガイドによれば現時点でカスタムDLC(MODではない)を追加可能な事が分かっているゲームは以下の3つのようです。
・討鬼伝2
・超次元アクション ネプテューヌU
・太鼓の達人 Vバージョン
一応書いておくと、カスタムDLCはファイルを置き換えるMODではなく、自家製DLCを追加する事です。
rePatchのreadmeにはカスタムDLCの事例が1つ載っており、既に形にはなっているみたいです。それがこれです。
https://github.com/Nkekev/Superbeat-Xonic-Extended
SUPERBEAT XONiCを持っている人は試してみると良いのではないでしょうか。