また、naehrwert氏がhekateに存在したスリープモード後にフリーズしてしまう問題を修正していました。If you're on 5.1.0 and want HBL to work, add a 0-byte file called "rtld.stub" to sd:/atmosphere/titles/010000000000100d/exefs/ -- 5.1.0 added a run-time link daemon to system applets, and while I've had it stubbed out apparently most users haven't, which causes HBL to not boot.
— Michael (@SciresM) 2018年6月4日
https://github.com/nwert/hekate/commit/b8b7889e6885382b902f7ee555c43bb47033bd6c
先日リリースされたFW5.1.0ではAtmosphereを通してHBLが起動出来ないという問題が存在していました。
5月31日時点でSciresM氏はエンドユーザーが使用しているHBLが悪く、自分の使用する手を加えたHBLは動作するとされていました。
しかし、問題はHBL本体では無かったようです。FW5.1.0ではシステムアプレットにrtld(run-time link daemon)が追加されたらしく、
どうやらそれがHBLを起動不可にするNSO(Switchの実行ファイル)をロードして実行していたとの事。
対処法は簡単で、rtld.stubというファイル(0バイト)を作成して "sd:/atmosphere/titles/010000000000100D/exefs/" に配置するだけです。
AtmosphereのローダーにはmicroiSDカードへのリダイレクト機能があり、その機能によってmicroSDカードに配置した0バイトの
rtld.stubがスタブの役割を果たし、アルバムからHBLがこれまでのFW同様起動するようになるようです。
で、hekate。CFWであるAtmosphereを起動するために使用するhekateですが、遂にSwitchのスリープに対応しました。
hekateはSwitchのブートローダーやファームウェアパッチャーの役割を果たすペイロードで、hekateによってAtmosphereが起動するため
AtmosphereではSwitchをスリープモードにするとその時点でフリーズし、電源ボタンを長押しして電源を落とさなければいけませんでした。
GitHubには3つのFWでテストしたという事しか書かれていませんが、「他のFWも同様に修正」とツイートされているので全FWスリープに対応です。
今回の変更点が反映されたhekateのバイナリはrajkosto氏やCTCaer氏がリリースしています。
https://github.com/rajkosto/hekate/releases
https://github.com/CTCaer/hekate/releases
CTCaer氏のhekateはMOD版で、UIやeMMCのダンプ機能が改良されています。
オリジナルのhekateより文字が大きいので個人的には好きです。
この記事を読んで「Atmosphereって何?hekateって何?」となる方は今の段階では何もせず、Atmosphereの正式リリースまで待機してください。
