・2019/01/11 追記
Compatibility Packを使わず要求FWを無視出来るようになりました。
[PSVITA] reF00D v1.0 がリリース - 要求FWが高いゲームをCompatibility Pack無しで起動可能に
Compatibility Packを使わず要求FWを無視出来るようになりました。
[PSVITA] reF00D v1.0 がリリース - 要求FWが高いゲームをCompatibility Pack無しで起動可能に
GitHubでCelesteBlue氏とdots氏が、os0,vs0,ゲームに存在するモジュールをカーネルを通して復号する
French American Games Decrypter をリリースしていました。
PSVita Reverse Engineering Tools の内容物の1つとしてリリースされています。
加えてdots氏が、復号されたゲームデータやDLCをrePatchフォルダに配置してMODやDLCの追加を実現する
rePatch reDux0 2.71 (ALPHA) をリリースしていました。
・French American Games Decrypterで復号したファイルを使用出来るように
が変更点です。
さて、7月の頭頃から話題になっていた#LetMaiDie、それがFrench American Games Decrypterとしてリリースされました。
名前の由来は不明。まあとにかく概要や使い方などを簡単に書いていきます。
・[PSVITA] 3.65以下でキープした方が良いと言われている理由はMaiDumpToolに代わる#LetMaiDie
先週私は上記の記事を公開しました。先週の時点で分かっていた#LetMaiDieの情報をまとめた記事です。
実際にFrench American Games Decrypterとしてリリースされましたが、伝えるべき新情報というのは特に無いように感じます。
少なくとも私から見てですが。唯一、ゲームだけでなくos0やvs0のモジュールも復号出来るというのは新情報だと感じます。
上記記事を確認するのが面倒な人向けに言えば、今回リリースされたのはMaiDumpToolに代わる復号アプリです。
MaiDumpToolはゲームを起動してRAMからモジュールを復号状態でダンプしていましたが、ダンプが不完全であるために
MaiDumpToolでダンプしたゲームは何か動作がおかしかったりそもそも起動しないなんて事がありました。
French American Games Decrypterはモジュールをカーネルを通して適切に復号するHomebrewとなります。
Maiの特徴であったダンプ(復号)してしまえば要求FWを無視できると言う点やeboot.binを直接弄れるという点は同じであるため、
今日から完全にMaiDumpToolが不要になりました。Maiの環境は今すぐ捨てて移行しろと言っても良いくらいです。
(French American Games Decrypterって書くのめんどくさいな…以下FAGDecと書こう…)
復号して要求FWを無視する事が可能なため、FAGDecで復号したゲームのモジュールはCompatibility Packと呼ばれる事が多いです。
Compatibility Packは正規のゲーム或いはNoNpDrmで動作させているゲームで、rePatchを使用して有効にします。
例として、分かりやすいタイトルを挙げるとするなら今月発売したザンキゼロ。あれは要求FW3.68です。
FAGDec自体は要求FWを無視する機能は持ち合わせていないので、ザンキゼロのために3.68のVitaを用意する必要があります。
3.68のVitaにて、FAGDecを使用してザンキゼロの起動に必要なモジュールを復号します。
その復号したファイル群がザンキゼロのCompatibility Packとなります。それを使えばMaiのように要求FWを無視出来ます。
3.60~3.67のVitaでrePatchを有効にし、rePatchフォルダにCompatibility Packを配置します。
それで3.60~3.67のVitaでもザンキゼロが起動可能になります。
で、そのCompatibility Packですが、記事執筆時点で既に380程作成され、以下で公開されています。
https://gitlab.com/nopaystation_repos/nps_compati_packs
個人的にはこれ使わないでおこう派ですが、使ってもいいでしょと考える人もいるのは理解しているので紹介している次第。
ここの線引きって難しいですよね。どういう感じで紹介すれば良いのか、本当に迷います。
これって私のように割れと同等だからアカンみたいな人もいれば、有志による修正パッチみたいな捉え方する人もいますし…
上記のgitlabにあるCompatibility Packは圧縮されています。ppkは単なるzipなのでzipとして解凍可能です。
以下、FAGDecでの作業含めた、要求FWを無視するための手順。(SELFとして復号してそれを使用する手順)
修正 2018/09/05
eboot.binの改造を行う方もSELFとして復号してください。
RE-toolsのvita-unmake-fselfを用いてSELF(eboot.bin)をELF(eboot.bin.elf)に変換し、ELFに任意の改造を施し、
elf_injectorにSELFとELFをドラッグアンドドロップする事で、ELFへの改造が反映されたSELFが取得可能です。
eboot.binの改造を行う方はRE-toolsのREADMEとTheRadziu氏のガイドを確認してください。
https://github.com/CelesteBlue-dev/PSVita-RE-tools
https://github.com/TheRadziu/NoNpDRM-modding/wiki#eboot-modding-andor-running-365-games-on-360-and-365
eboot.binの改造を行う方もSELFとして復号してください。
RE-toolsのvita-unmake-fselfを用いてSELF(eboot.bin)をELF(eboot.bin.elf)に変換し、ELFに任意の改造を施し、
elf_injectorにSELFとELFをドラッグアンドドロップする事で、ELFへの改造が反映されたSELFが取得可能です。
eboot.binの改造を行う方はRE-toolsのREADMEとTheRadziu氏のガイドを確認してください。
https://github.com/CelesteBlue-dev/PSVita-RE-tools
https://github.com/TheRadziu/NoNpDRM-modding/wiki#eboot-modding-andor-running-365-games-on-360-and-365
●用意するもの
・正規のゲーム or NoNpDrmで動作しているゲーム
・PS Vita (用意したゲームが起動出来るFWかつHENkaku導入済み)
・FAGDec.vpk
・rePatch reDux0 (v2.71~)
(・PS Vita (Compatibility Packを使用する側))
●手順
1、FAGDec.vpkをDLし、インストール
2、FAGDecを起動する
起動して初めに表示されるこれがメインメニューです。ここでos0やvs0、ゲームタイトルを選択します。

3、メインメニューで復号対象にカーソルを合わせて×ボタンを押す
この際、モジュールのパスを取得しているので、"DECRYPT ALL(DONE)" と表示されるまで待ってください。

4、"DECRYPT ALL(DONE)" にカーソルを合わせて×ボタンを押す
右側のカラムにパスが登録されます。

5、○ボタンを押してメインメニューに戻る
手順3~5を繰り返して他のゲームのモジュールを登録して一括で復号する事も可能です。
復号したいゲームが複数あるならそうやって一括で復号すると良いでしょう。

6、メインメニューでSTARTボタンを押す
ここではSELF/ELFのどちらで復号するのかを選択可能です。通常はSELFです。

7、STARTボタンを押して "START DECRYPT(SELF)" を実行する

右側のカラムのカーソルがどんどん下に降りて行き…
右側のカラムのカーソルが一番下まで来て、左側のカラムにDoneと表示されれば復号終了。

8、VitaShellを起動して "ux0:FAGDec/app/タイトルID/" と "ux0:FAGDec/patch/タイトルID/" があるのを確認する
※patchフォルダ側はゲームが更新されていた場合にのみ存在
そのタイトルIDフォルダがCompatibility Packとなります。
Compatibility Packを使用する場合、インストールされているゲームとCompatibility Packのバージョンは合わせてください。
例えば更新済みでv1.01とかになっているゲームにv1.00のCompatibility Packを使うのはダメという事です。
更新済みの場合はそのバージョンのCompatibility Packが必要になります。
patch側のCompatibility Packを使用する際はapp側に上書きする事が推奨されます。
(ゲームの起動に必要なモジュールがpatch側に存在しない可能性があるため。)
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10、Compatibility Packを使用するVitaを用意する
11、repatch.skprxをDLし、"ux0:tai/" にコピーし、config.txtに以下のように書き足しVitaを再起動する
*KERNEL
ux0:tai/repatch.skprx
※v2.71のrePatchはアルファ版だからかファイル名がrepatch_4.skprxになっています。ux0:tai/repatch.skprx
※私はなんか気持ち悪いと思ってリネームしましたが、面倒な場合はパス中のファイル名はrepatch_4.skprxとしてください。
12、"ux0:rePatch/タイトルID/" にCompatibility Packの内容をコピー
13、enjoy !!!!!
・2018/07/25 22:10 … 記事公開
・2018/08/07 01:21 … 少し修正