rajkosto氏が、SwitchのCFWであるAtmosphereやブートローダーの機能を果たすhekateに手を加えた
rajkosto氏によるCFW、 RajNX 0.7.1 をリリースしていました。
https://switchtools.sshnuke.net/
v0.6.9
・リリース
v0.6.9.1
・Tinfoilの更新
v0.7.0
・iniファイルのファイル名を変更
・ペイロード実行時に隅に表示されるCTCaer氏のロゴをオリジナルのロゴに変更
・eclctの起動をブロックする事よってテレメトリが減少
・creportによるクラッシュレポートを任天堂にアップする代わりにmicroSDカードにダンプするように
v0.7.1
・nogc(PreventGCUpdate)の改良(起動時やスリープ復帰時に10秒程度の待機時間が存在したのを修正)
hekate及びAtmosphereのフォーク, hbloader, hbmenu によって構成されたCFWで、NSPをインストール可能なTinfoilも含まれています。
https://github.com/rajkosto/hekate/tree/rajnx
https://github.com/rajkosto/Atmosphere/tree/rajnx
https://github.com/switchbrew/nx-hbloader
https://github.com/switchbrew/nx-hbmenu
https://github.com/Adubbz/Tinfoil
rajkosto氏はRajNXの特徴として以下を挙げています。
・microSDカード内のファイルをスワップする必要は無く、全FWで動的に動作
・最新のhbloaderとhbmenuによってHomebrewの起動をサポート(アルバムから。アルバムを起動する場合はRを押しながら)
・exefsのリダイレクトや、exefsのパッチ(IPS/IPS32)をサポート
・非署名のNCAやチケットのパッチ(sig patch)をサポート
・romfsのリダイレクト,マージを行うLayeredFSをサポート
・カートリッジリーダーのFWのアップデートを阻止するnogc(PreventGCUpdate)をサポート
・eclctの起動をブロックする事よってテレメトリが減少
・creportによるクラッシュレポートを任天堂にアップする代わりにmicroSDカードにダンプ
rajnx_ipl.binというペイロードがhekateのフォークです。(hekate - RajNX edition)
hekate_ipl.iniではなくRajNX用のrajnx_ipl.iniがサポートされています
つい最近mariogamer2氏によってアルバム起動時にRボタンを押す事でhbmenuが起動する機能が実現しましたが(source)、
rajkosto氏がやったのは逆で、アルバムを起動しようとすればhbmenuが起動し、Rボタン長押しでアルバムが起動します。
exefsのパッチというのは歴史あるIPS形式のパッチの事で、AtmosphereがIPS/IPS32をサポートしています。
非署名のNCAやチケットのパッチの概要に関してはReiNXのリリース記事に書いたので割愛。
ReiNXではチケットのパッチ(ESへのsig patch)はrxpという形式で行われていますが、RajNXはIPSのパッチを採用しています。
カートリッジリーダーのFWのアップデートを阻止するnogc(PreventGCUpdate)も、概要はReiNXの記事で書いたので割愛。
RajNXではReiNXとは違いiniのオプションです。Launch firmwareでPreventGCUpdateというのを選択すれば適用状態で起動します。
レポートに関わるシステムモジュールであるeclctの起動のブロックはAtmosphereのスタブの機能が使われています。
(exefsフォルダに "ファイル名.stub" を配置すればそのファイルがリダイレクト時スタブとして動作するという機能)