hekate - CTCaer mod v4.0 をリリースしていました。
それに合わせてtumGER氏が、SwitchのCFWであるAtmosphereやReiNXを起動するためのスターターパック
SDFilesSwitch v8 をリリースしていました。
・ペイロードの実行をサポート(iniファイルにパスを記述してAutobootに設定する事も可)
・hekateのシステムモジュールのロード/起動をサポート
・複数のiniファイルを利用出来るように
・modチップのための更新
・KIP1へのパッチをサポート
・バックアップ速度の向上(書込み速度の向上)
・バックアップ先のフォルダ名にeMMCのシリアルナンバーが使用されるように
・AutoRCMの解除に関する更新
・microSDカードが検出されない場合は作業を続行するかどうかを尋ねるように
・microSDカードへTSEC keyをダンプ出来るように
・FW起動時の画面の白い点滅や暗転を修正
・FatFSのバグの修正
・その他多くのバグの修正
がhekateの変更点です。
・hekate v4.0をサポート
・起動オプションをモジュラー化(=複数のiniに分割)
・AtmosphereのブートローダーであるFuseeを追加
・バックグラウンドで音楽を流すxor.playを追加
・netcatを利用してチートを行うsys-netcheatを追加
・Checkpointの追加
・Atmosphereの更新
・ReiNXの更新
・AppstoreNXの更新
・Creportの更新
・EdiZonをv1.4に更新
・sys-ftpdの更新
・Tinfoilの更新
がSDFilesSwitchの変更点です。
hekate - CTCaer mod v4.0は大型アップデートで、これまでとは仕様が少し変わったので内容を軽く書いておきます。
これまではhekateを通してHorizon(OS/FW)を起動するために、設定ファイルであるhekate_ipl.iniをmicroSDカードのルートに
配置していましたが、今回の更新ではbootloaderフォルダが追加され、hekate_ipl.iniはそのフォルダに移りました。
ペイロードの実行がサポートされ、"/bootloader/payloads/" にペイロードを配置する事でhekateから実行可能です。
ペイロードの実行はLinuxを起動するために使用されるcoreboot.romもサポートされています。
ペイロードを選択して実行する項目もありますが、iniファイルでも以下のように記述してペイロードの実行が可能となっています。
payload=example.bin
iniファイルはメインのhekate_ipl.iniとは別に、"/bootloader/ini/" に任意のファイル名で配置する事が可能となりました。
これが可能になった事で、SDFilesSwitchがこれまで「Switchの画面に収まらないから…」という理由で採用していなかった
モジュールが採用され、ユーザーも自分のiniファイルを手軽に追加出来るようになりました。
RetroArchを採用したLinuxディストリビューションであるLakkaは既に今回のhekateの変更点を取り入れています。
https://lakka-switch.github.io/documentation/archives.html
iniファイルでペイロードとしてlakkaフォルダ内のcoreboot.romが指定されています。
hekateがペイロードの実行をサポートした事によりSwitchのLinux起動はより簡単になったと言えるでしょう。
SX OSのペイロードに関しては今の所は正常に動作せず真っ暗な画面のままで、強制的に電源を落とす事になるので、
自分で確かめてみたい方以外は時間の無駄になります。SX OSはhekateを通さず実行してください。