Team XecuterがSwitchのCFWであるSX OS向けのカートリッジダンプアプリ SX Dumper v1.0.0 をリリースしていました。
https://team-xecuter.com/sx-dumper/
SXのポータルサイトからダウンロード可能です。
https://sx.xecuter.com/
これは先週Foen氏がリリースしたWAIN Card Dumper v2.0.0を改良したものであると思われ、なんと今まで
AtmosphereやFTPDの開発者に対してクレジットを与えなかったXecuterが、今回はWAINの名を挙げています。
もともとWAIN Card Dumperは、あるDiscordのサーバで開発者が不明というか不明瞭な状態で流れたHomebrewです。
HomeberwのAuthorとして表示されるWAINというのは "Without an Interesting Name" の略だと言われています。
そんなWAIN Card Dumperはオープンソースではなくnroの形で流れたので、Falo氏がコードを解析し、そのコードを
元にAnalogMan氏がWAINCartDumperNX v0.0.2及びv0.0.3をリリースされました。Foen氏はそのv0.0.3を元にGUIを
実装してSX OS向けにUSBドライブをサポートさせたわけですが、Xecuterはそれを使っていると思われます。
(UIのレイアウトがとても似ているのでv2.0.0ベースだと考えるのが自然だろうと私は思います。)
機能としては以下。(WAIN Card Dumper v2.0.0と異なる部分には★を付けています)
・カートリッジをXCIとしてのダンプ
★XCIのファイル名をゲームタイトルに (v2.0.0はタイトルID)
・ダンプ先としてUSBドライブとmicroSDカードをサポート
★カートリッジの不要な部分をトリムした状態でダンプ
・カートリッジの証明書を省いた状態でダンプ
・FAT32向けの分割ダンプをサポート
★ダンプデータのCRCチェック
CRCに関しては本家の方では見なかったような気がするので多分、おそらく、Xecuterが追加した機能です。
v2.0.0でサポートされてなかったトリム状態でのダンプがサポートされているのはありがたい。ファイル名ですが、
Switchの言語設定を日本語にしていてかつカートリッジに入っているゲームのタイトル名に日本語が含まれていると、
日本語部分がアンダースコアになります。この場合、日本語というより2バイト文字という方が良いのかな?
(例えばゼルダBOTWの場合、言語を英語にしているとファイル名は "The Legend of Zelda Breath of the Wild" になる )
仮に日本のゲームで、日本語のタイトル名しか入っていないカートリッジの場合、言語を英語にしていてもファイル名が
アンダースコアになります。こうした文字化けっぽい症状が嫌な方はダンプには他のHomebrewを使う方が良いでしょう。
カートリッジのダンプを行うHomebrewとしてはgcdumptoolかSX Dumperが主流になりそうです。
オープンソースである事や各パーティション毎のダンプが行える点に魅力を感じたり、SX OS以外のCFWを使っている時は
gcdumptoolを使用し、SX OSにてUSBドライブへのダンプが行いたい方はSX Dumperを使用するのが良いでしょう。
(USBドライブにダンプしたくてファイル名が文字化けするのが嫌なら、トリムは無いがWAIN Card Dumper v2.0.0)