・システムの安定性や利便性を向上
が任天堂が公表している変更点です。
任天堂は上記のような事をぬかしていますが、6.2.0は安定性や利便性の向上どころの話ではありません。
普通に6.2.0に更新した場合は起動時にヒューズが焼かれ、焼損数は8になります。
https://switchbrew.org/wiki/Fuses#Anti-downgrade
SciresM氏やhexkyz氏によると、6.2.0では鍵の生成(派生)に関しての変更が入ったようです。
https://twitter.com/SciresM/status/1064677985305812992
https://twitter.com/hexkyz/status/1064692685569581056
https://twitter.com/hexkyz/status/1064710892808368128
鍵の派生に暗号化に関する専用ユニットであるTSECが関わるようになり、hexkyz氏曰くTSECにはRCMからでも知る事の
出来ない秘密があるそうです。鍵の派生に関しての変更が入った事により、CFWに関する全ペイロードに影響が発生し、
ペイロードからFWを起動出来ません。6.2.0に上げる事で影響が出ると分かっているペイロード, CFWは以下です。
●hekate
・"unknown package1" と出てstock含めFWが起動出来ない
●fusee(Atmosphere)
・"key derivation failed" と出てAtmosphereが起動出来ない
●ReiNX
・"Package2 Magic invalid!" と出てReiNXが起動出来ない
●SX OS
・TXのブートロゴが出るのみ。それ以降は真っ暗(メニューからのOFWも起動不可)
(事前にFW6.1.0以下のEmuNANDが作成されているならそのEmuNANDでSX OS起動可)
●biskeydump
・"ERROR getting TSEC key (retVal -11), cannot continue" と出てbiskeyがダンプ出来ない
(biskey自体は変わっていないため、6.1.0以下でダンプ出来ていればHacDiskMountで使用可)
鍵の派生方法自体が変わっているため、解析や対応には時間が掛かるだろうとDiscord等では言われています。
現状6.2.0で出来る事はNANDのバックアップやリストア、Lakkaを含めたLinuxの起動、memloaderとHacDiskMount
によるマウントです。NANDのリストアが可能なので6.1.0以下のNANDのバックアップがあればダウングレードも可能です。
もちろんその場合の完全なダングレードはヒューズの焼損数を気にしなければいけません。不完全なダウングレードの場合、
スリープが正常に動作しない可能性が非常に高く、スリープすると高確率で電源が落ちます。
私としては現時点ではまだ6.2.0には上げない事をオススメします。どうしても上げたい方でSX OSを使用している場合は
上げる前にEmuNANDを作成しておく事をオススメします。HacDiskMountを使用する方でbiskeyを控えていない場合は
上げる前にbiskeyをダンプしてテキストファイル等に控えておきましょう。
