TwitterでYoti氏が、3.65~3.68のVitaにHENkakuをインストールする事が可能なTheFloW氏のh-encoreの
メニューを自動化した Q-encore (Quick h-encore) をリリースしていました。
Q-encoreはh-encoreを起動すると表示されるメニューを自動化(選択無しで機能するように)したものです。
特徴は以下の3つ。
・HENkakuがインストールされていない、或いはモジュールが欠けている場合に自動でインストール
("Install HENkaku" の自動化)(モジュールは、"ur0:tai/" のhenkaku.skprx, henkaku.suprx, taihen.skprx)
・VitaShellがインストールされていない場合に自動でダウンロード
("Download VitaShell" の自動化)
・ux0とur0の両方にconfig.txtが無い場合に自動で生成。Rボタンを押す事でリセットも可
("Reset taiHEN config.txt" の自動化)
Yoti氏がリリースされたのはsystem.datです。これはh-encoreの本体と言えるセーブデータのファイルです。
つまりQ-encoreを使用する場合は事前にh-encoreをメモリーカードに用意しておく必要があります。
既に3.65でEnsoを導入している方には通常は不要でしょう。Q-encoreは基本3.67と3.68向けです。
h-encoreに関しては以下の記事をご参照ください。
・[PSVITA] FW3.65~3.68にHENkakuをインストールする事が可能な h-encore がリリース - 2018/07/01
上で挙げた特徴を見る限りでは良い物ですが、注意すべき点が1つ。
私の環境(3.65のVitaTVと3.68の2000)での症状になりますが、HENkakuのインストール機能が正しく動作していない
感じです。インストール機能がどう動作するのか確認したかったので、モジュールを自分で削除してからVitaを再起動
してQ-encoreを実行すると「Failed to load HENkaku! Please relaunch the exploit and reinstall HENkaku.」
というエラーが発生しました。Q-encoreを再度実行してみても同じエラーが発生しました。
で、本来のh-encoreのsystem.datに戻してから"Install HENkaku"を実行すると、正しくインストールが終了します。
よって私はインストール機能が正しく動作していないと結論付けました。
もちろんこれは私の環境だけで発生している症状の可能性もありますが…
Q-encoreを試す前はPsvimgtools Frontendのための.cmbackupを用意してアップしようとか、auto-h-encoreのための
zipをsystem.datを入れ替えてアップしようとか、そういう事を考えていたのですが、実際に試してみてインストール機能が
正しく動作していない可能性があると分かったので、私としてはそういうのを用意する気にはなれませんでした。
Yoti氏がリリースしたsystem.datはPFSで暗号化されていないため、単純に置き換えるのではなく暗号化してやる必要が
あります。現時点では、VitaShellを使うか、Autoplugin v3.65以上 を使う事でそれが可能です。
"SD2VITA/PSVSD/USBストレージ" をux0としてマウントしている方は、メモカか内蔵メモリのsystem.datを置き換える
必要があります。そうしないとVitaを再起動してh-encoreを起動しても、Q-encoreは実行されずbootstrap menuが表示
されます。VitaShellを使用する場合はメモカか内蔵メモリをどのパーティションとしてでも良いのでマウントしてください。
Autopluginを使用する場合は、メモカか内蔵メモリをux0としてマウントしておいてください。
(Autopluginはux0のsystem.datを置き換えるため )
以下ではVitaShellを使ってsystem.datを置き換える手順と、Autopluginを使ってsystem.datを置き換える手順を紹介します。
"SD2VITA/PSVSD/USBストレージ" をux0としてマウントしている方は前述のように対処してください。
●VitaShell を使用する場合
●用意するもの
・PS Vita 3.65~3.68 (h-encore導入済み)
・VitaShell
・Q-encore (system.dat)
●手順
1、VitaShell を起動
2、system.dat をVitaにコピー (どこでも良い)
3、system.dat にカーソルを合わせて△ボタンを押し、Copy を選択
4、"ux0:user/00/savedata/" に移動
("SD2VITA/PSVSD/USBストレージ" をux0としてマウントしている方は、ux0ではなくメモカか内蔵メモリ)
5、PCSG90096フォルダにカーソルを合わせて△ボタンを押し、Open decrypted を選択
(こうする事で、マウント状態(PFS復号状態)でフォルダが開く)
6、△ボタンを押し、Paste を選択
7、×ボタンを押してPCSG90096フォルダから出る
(こうする事で、PCSG90096フォルダがアンマウントされ暗号化される)
8、h-encoreを起動してみる
● Autoplugin を使用する場合
●用意するもの
・PS Vita 3.65~3.68 (h-encore導入済み)
・VitaShell
・Autoplugin v3.65~
●手順
1、VitaShell を起動し、Autoplugin v3.65以上をインストール
2、Autopluginを起動
3、"Install Q-Encore by Yoti" を実行
(system.datの置き換えが正常に完了したら再起動を促されます。)
4.h-encoreを起動してみる
Q-encoreを使ってて思い出しましたけど、これ開発されてんのかな…
・[PSVITA] TheFloW氏が h-encore 2.0 の開発に取り掛かる模様
>ブートストラップメニューを起動せずにより高速にHENkakuを有効化
Q-encoreってほぼこれやん?