GitHubでFAPS Teamが、HENkakuのVitaで要求FWが高いゲームを起動可能にする
reF00D v1.0 をリリースしていました。
先日発表されたreF00DがFAPS Teamより早速リリースされました。
チームメンバーは CelesteBlue氏, dots-tb氏, Princess of Sleeping氏, juliosueiras氏, TheRadziu氏 の5名です。
これまで要求FWが高いゲームはそのFW未満の環境では通常は起動出来ず、そうした環境で起動するためにはそのゲームが
起動出来るVitaでFAGDecを用いてそのゲームの起動に必要なモジュールを復号し、それをrePatchでCompatibility Pack
として使用する必要がありました。(Compatibility PackはGitLabにあるリポジトリからのダウンロードも可。)
対してreF00DではCompatibility Packは不要で、その代りにFAPS Teamが用意した鍵ファイルを使用します。
その鍵によってreF00Dは要求FWが高いゲームや、3.53からは起動出来なくなったPSM Devの起動に必要なモジュールを
復号し、それらの起動を実現します。Compatibility Packのダウンロードは良いか悪いかの是非が分かれる行為ですから、
reF00Dのリリースによりそういう事を気にせずに要求FWが高いゲームを起動出来るようになったというわけです。
Compatibility Packを使用する場合との違いに関して、考慮すべき点を私から挙げるとすれば2点です。
1点目は、Compatibility Packはそれ自体が既に復号されている物として動作しますが、reF00Dはゲームを起動するために
モジュールの復号処理を行うため、ゲームの起動時間(画面に画像が表示されている時間)に差があるという点です。
ただそこまで大きな差があるというわけではなく、dots氏が行った約18MBのebootを持つChasmの起動時間の検証では、
Compatibility Pack使用時は起動に5.8秒掛かり、reF00Dでは7秒掛かったとの事です。(
source)
モジュールのサイズだけでなく数も影響してくるようで、中には400以上のモジュールを持つゲームもあるそうです。
2点目は、モジュールの改造です。チートや翻訳等、弄りたい部分が起動に必要なモジュールに含まれている場合には
reF00DではなくCompatibility Packを使用するべきでしょう。チートはVitaCheatでなんとかなるかもしれませんが。
とりあえず簡単に使い方を書いておきます。
●用意するもの・PS Vita (HENkaku)
・
reF00D.skprx・
keys.bin・起動したいゲーム
当然、ゲームの起動にNoNpDrmが必要な場合はNoNpDrmを有効にしておいてください。リリースページやreadmeに
NoNpDrmに関する記載がありますが、reF00Dを使用するにあたって必須というわけではありません。
おそらく、大半のユーザーが両方を使うであろうという認識でNoNpDrmにも触れられているのだと思います。
●手順0,"ux0:tai" を削除
1,reF00D.skprx と keys.bin をダウンロードする
2,reF00D.skprx を "ur0:tai/" にコピーする
3,config.txtに以下を書き足す
*KERNEL
ur0:tai/reF00D.skprx
NoNpDrmを使用する場合は、nonpdrm.skprx のパスの後に reF00D.skprx のパスを書き足してください。
*KERNEL
ur0:tai/nonpdrm.skprx
ur0:tai/reF00D.skprx
(と書いてある。私の環境では後に書こうが先に書こうが動作に変わりは無かった。)
4,keys.bin を "ur0:tai/" にコピーする
5,Vitaを再起動する
6,enjoy !
以上が概要と使い方となります。
wololo.netの記事で分かった事ですが、CelesteBlue氏曰くソニーは3.69ではゲームの起動に必要なNPDRMとSPKGの
鍵を変更しなかったのだとか。ソニーがFW3.70以上をリリースしたとしても鍵に変更がなければreF00Dはそのまま
使い続けられるようです。鍵が変更された場合、reF00Dは要求FW3.70以上のゲームが "一時的" に起動出来ないとの事。
どういう事かと言うと、昨年末に35C3でTeam MoleculeがF00Dに関する発表を行いましたが、その発表のおかげで
仮にソニーが3.70以上で鍵を変更したとしても、PUPを復号して鍵を取り出すだけで済むのだそうです。
鍵が変更されたとして、鍵が取り出されるまでの少しの間だけ起動できない、というのが一時的の意味です。
この記事書いてて思いましたが、ソニーのゲーム機のハックシーンに身を置く開発者って、鍵の公開に寛容ですよね。
任天堂のゲーム機のハックシーンに身を置く開発者は鍵の公開も著作権侵害だと言う方が多いですけど。
Switchシーンは特にそういう感じなので、reF00Dはその逆を行ってるなあと感じざるを得ないというかなんというか
名無し 2019/01/12 23:47
任天堂は(今は兎も角)昔は様々な著作権系には厳しかった会社なのでその辺にナイーブな方が多いのでは?
a 2019/01/13 03:32
>鍵の公開に寛容
確かに。トップディベロッパー自らkeyを纏めて公開してたのを見て、「それって大丈夫なんだぁ」とか思ってました。
ところで管理人さんはsceutilsについては確認されましたか。
あれを使うとPC上でVitaの起動モジュールを復号できると言う事ですよね?
>>aさん
リリースされた事自体は把握してますけど、エンドユーザー向けでは無さそうに見えて私はほぼ触ってませんね…
モジュールはself2elf.pyで復号出来そうですけど、SELFとELFのヘッダーが表示された後の「from keys import SCE_KEYS」
「ImportError: No module named keys」で何を用意すれば良いのかが私には分からなくてそこで諦めました…
a 2019/01/15 19:12
>>管理人さん
どうもです。その内エンドユーザー向けのツールとか出てくるかもですね。
ちょうどFW3.70がリリースされて、同様に使えるのかも気になりますが。
VITA TV使い 2019/04/27 10:52
お世話になっています。いつもこちらで情報を入手させて頂いています。
VITA TVでこちらの情報から FW3.68 & h-encore2.0 の環境で使用していましたが、TVでは3.60Ensoの環境が良いと聞きかじった事から、こちらのmodoru記事を参考にして3.60Ensoの環境に移行致しました。
無事移行が完了し、変革の起動を確認したのですが、PSNから以前購入したアプリも消えてしまったので、再度PSNにアクセスして(機器の認証は維持されているようでした。それとPSNにアクセスするとアップデートの催促が出ましたので、変革設定から偽造FWを3.70に設定しアクセスしてDL致しました。)購入済みのダウンロードとセットアップを行って起動させると、C1-6703-6エラーが出て起動させることができません。
3.60Ensoの環境では起動させるFWが低いようでしたので、更にこちらのreF00D.skprxとkeys.binをnonpdrm.skprxのプラグインと共に設定して起動を試みたのですが、状況に変化がありません。アプリはtorne(トルネ)PlayStationVitaTVです。
この場合では、起動させることは不可能なのでしょうか?
良いと聞いていた3.60Ensoの環境ですが、その上の3.65+h-encore2.0+Ensoの環境に戻そうとOFW3.65を用意してセーフモードで起動させようとしたのですが、TV本体の電源を切断して、電源ボタンを7秒以上押して起動させようとしてもセーフモード画面が出ません。本体の電源ランプは点滅後転倒の状態になります。USB接続しているコントローラーのランプは1~4までのアクセスランプが点滅した状態が続き、PSボタンを押すと1番のアクセスランプが点灯状態になるのですが、TV画面には何も反応せずセーフモード画面が出てきません。
本体側の電源ボタンを30秒以上長押しで電源遮断と再起動が行われるような記述も目にしたのでこちらも確認しましたが、再起動されることはなく、再度同様に電源長押しでセーフモード起動させようと試みても状況は上記と同様に変わりません。
通常に電源投入だと通常に起動もでき、変革用のバブルをクリックすればHENKAKUもVitaShellもEnsoも操作ができます。
これって、VITA TVが故障しているのでしょうか?
長文で申し訳ありません。何か手立てはないのでしょうか?
要点は2つ。
1.3.60Ensoの環境でもtorneアプリを起動させる方法。
2.FWを3.65にUpdateさせる方法。
アドバイス頂ければ幸いです。
>>VITA TV使い さん
「torne PlayStation Vita」は買っていたので試してみました。(AntiBlacklistを使えばVitaTVでも起動は可能ですし)
「torne PlayStation Vita」も「torne PlayStation Vita TV」も要求FW3.65のようですね。
C1-6703-6エラーは確かに要求FWに関するエラーなのでreF00Dを使うのは正解だと思います。
ただ、私の環境では、(あくまでも「torne PlayStation Vita」ですが、) reF00Dで起動出来ました。
試しに要求FWが3.61以上の体験版をなんでも良いのでDLしてみてください。起動出来ますか?
(要求FWは "sce_sys/param.sfo" のPSP2_SYSTEM_VERで確認可)
もし仮にtorne以外でもC1-6703-6エラーが出るなら、reF00Dが有効になっていないと考えるのが自然です。
(その場合は試しにAutopluginでreF00Dを有効にしてみてください)
(他のプラグインとの相性もあるかも?reF00DとNoNpDrm以外を無効にして検証可能)
torneだけでC1-6703-6エラーが出るなら、「torne PlayStation Vita TV」とreF00Dの相性が悪いのかなと…
3.60が良いと言われるのは、ブラウザからHENkakuを導入/有効に出来るためです。h-encoreはメモカを使い回す方法以外では
どうしてもコンテンツ管理を経由する必要があるので、それと比べるとブラウザからHENkakuを有効に出来るのは有利です。
単にEnsoが使いたいのであれば3.60でも3.65でも、どちらでも構いません。
セーフモードに関してですが、以下を試してください。セーフモードを起動するHomebrewです。
https://twitter.com/CelesteBlue123/status/891777784103792640/これでもダメなら、故障か、或いはHDMI関連の相性かもしれません。後者は一度でもその環境でセーフモードを起動した事が
ある場合には言えないのですが、環境による相性でセーフモードだけ表示されないというのはあるかもしれません。
どうしてもセーフモードが起動出来ないならmodoruを使用してください。modoruではFWのアップデートも可能です。
VITA TV使い 2019/04/27 14:08
管理人 kood さん いつもお世話になっています。
素早い回答ありがとうございます。
どうやってもtorne PlayStation Vita TVがC1-6703-6エラーを吐き出すので、reF00Dとの相性が本当に悪いのか・・・
FW3.65に上げてしまった方が目的の処理ができそうだったので、案内して頂いた方法など色々試していたら、やっとセーフモード画面が出てきました。直ぐにUSBに入れたアップデートファイルでFW3.65に上げることができました。
後はこちらの「[PSVITA] FW3.65~3.68にHENkakuをインストールする事が可能な h-encore を導入する手順+α」を参考にFW3.65+h-encore2.0+Ensoの環境に移行することができました。
2日も悩んでいたのですが、モヤモヤがスッキリと致しました。
本当に助かりました。有り難う御座います。
今後ともよろしくお願いいたします。
シグノ 2019/06/25 18:32
PSVITA TV(CFW3.60 enso)にて、reF00Dが反映されません。
試したソフト…Minecraft(C1-6703-6が表示、二回連続で起動しようとすると強制再起動)
making Lovers 体験版(同様の表示、こちらは再起動はしない)
こちらのサイトを見ながらプラグインを導入したので、ミスはないはずです。
通りすがり 2019/12/05 09:55
PSO2がC1-6703-6エラーで起動せず、色々めぐってここに来ましたところ、0syscall6のことを知ったので試しに使ってみました。
使い方はur0:tai/に0syscall6.skprxをコピーし、config.txtの*KERNELの下に「ur0:tai/0syscall6.skprx」を加え再起動です。
PSO2が正常に起動しました。
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