"ux0:data/update_sm.bin" を読み込ませる decsecldr[LITE] をリリースしていました。
3.71/3.72からダウングレードする人向けのガイドも公開されています。
これは3.71/3.72でmodoruを使用する前に使用します。3.71ではアップデートに関わるチェック等に変更があり、
h-encore²でHENkakuのインストールは可能でも、modoruによるダウングレードは出来ませんでした。
(PUPのインストールの段階でエラーを吐き、再起動を求められるも再起動後もエラー、という症状)
(この症状はソフトブリックと呼ばれ、セーフモードからPUPをインストールする事で復旧可)
そこで、modoruが使用できるupdate_service_smを読み込ませようというのが decsecldr[LITE] です。
decsecldr[LITE] は dsll-mdr72.vpk のバブルの名称です。update_sm.binは3.65の物が用意されているので、
自分で用意する必要はありません。公開されているガイドは3.65にダウングレードしたい人向けです。
decsecldr[LITE]でダウングレード先のバージョンが限定されるわけではありません
とりあえず使用してみたので手順等を書いておきます。
●用意するもの
- PSVita/PSVitaTV (3.71/3.72)
- h-encore²
- メモリーカード (1000/1100の場合は必須)
- dsll-mdr72.vpk
- update_sm .bin
- modoru
- 目的のバージョンのPUP
- FW3.72のPUP
メモカは、h-encore²導入の時点で1000/1100ユーザーは用意したはずですが、一応書いておきました。
2000/TVの場合は1GBの内蔵メモリでも問題ありません。
decsecldr[LITE]を使用する前に、modoru上でFactory firmwareのバージョンを確認しておいてください。
ダウングレードはFactory firmware以上のバージョンに限られます。それ未満には出来ません。
PUPを持っていない方はDarthsternie氏のサイトから用意してください。
https://darthsternie.net/ps-vita-firmwares/
PUPはpreやsystemdataではなく、fullを使用してください。(zip名に括弧が無ければそれがfullです)
3.72のPUPはもしもの時の復旧用です。メモカ/内蔵メモリに置けばセーフモードからインストール可能です。
●手順
- プラグインの無効化 (modoruもdecsecldr[LITE]もデリケートなため)
("Reset taiHEN config.txt" で良い) - modoru と dsll-mdr72.vpk をインストール
- 目的のバージョンのPUPを "ux0:app/MODORU000/PSP2UPDAT.PUP" として配置
- 3.72のPUPを "ux0:data/PSP2/UPDATE/PSP2UPDAT.PUP" として配置
- update_sm.bin を "ux0:data/" に配置
- Vitaを再起動し、h-encore²でHENkakuを有効化
- decsecldr[LITE] を起動
- 以下のように表示されたらSTARTボタンで終了する
working... から動かないか、フリーズ/クラッシュ する場合もあります。
working... が15秒以上続いたらVitaを再起動して再度decsecldr[LITE]を起動してください。 - (decsecldr[LITE]が成功したらそのまま) modoruを起動
- ダウングレード 😉
decsecldr[LITE]成功後のmodoru起動時、バブルが画面中央に表示されてLiveAreaが開かない事があります。
その場合はVitaを再起動してから再度decsecldr[LITE]を成功させてください。
ダウングレード時にエラーが発生した場合、それがソフトブリックです。
セーフモードで起動して "PSVitaカードからアップデートする" で3.72のPUPによる復旧が可能です。
(そのため、もしもの時にQCMA/PS3/USBメモリを使って復旧させるというなら、ux0に3.72のPUPは不要)
本来はゲームカードのPUPを参照する項目ですが、ゲームカードが入っておらずかつux0の所定の場所にPUPが
あるならば、そちらが使用されます。この時に参照されるux0は、私の認識が正しければ、最後に起動した時に
ux0であるストレージです。(起動後のHENkaku有効化時のプラグインによるマウントはノーカン) つまり最後に
起動した時にメモカがux0だったならメモカ、内蔵メモリがux0だったなら内蔵メモリが参照されます。多分。
これで3.71/3.72ユーザーもダウングレードが可能となりました。
現状、ダウングレードするとしたら3.60/3.65~3.68の何れかが推奨されます。
3.60であればブラウザからHENkakuのインストール/有効化が可能ですし、3.65~3.68はh-encore²よりも成功率が
高いh-encoreが使用可能です。また、3.60/3.65であれば起動時点でHENkaku状態となるEnsoを導入可能です。
特定のバージョンにしか対応していないプラグインや、Ensoでしか使えない或いはEnsoだと都合の良いプラグイン
もあるため、人それぞれベストなバージョンは違います。自分に合ったバージョンにダウングレードしてください。