[SWITCH] Kosmos v14.1 がリリース

2019/09/16 17:23 Switch 4
Team AtlasNXが、Switchのブートローダーとして使用出来るhekateやCFWであるAtmosphereをまとめた
オールインワンパッケージ Kosmos v14.1 をリリースしていました。
▽14.0.1
  • FW9.0.0のFSパッチ(nosigchk)を追加
  • Atmosphereを更新
    (0.9.4リリース直後のビルドから3時間後の修正ビルドに更新)
  • Kosmos Updaterを再コンパイル
▽14.1
  • KosmosからFSパッチを削除
    (patches.iniを追加し、各値は0に)
  • sys-ftpdを更新(FW9.0.0をサポート)
  • nxdumptoolを追加
  • Lockpick_RCMをv1.4.0に更新
が変更点です。

KosmosからFSパッチが削除されたので、ここでFSパッチとついでにESパッチのおさらいを軽く…



FSはSwitchのカーネル内にあるシステムモジュールの1つで、Atmosphereのコンポーネントの1つStratosphereは
カーネルのシステムモジュールをそれぞれkipという形式で扱います。Atmosphereのブートローダーであるfusee、
そしてその代替のブートローダーであるhekateはkipへのパッチをサポートしています。つまりFSパッチはkipへの
パッチで、その効果はNCAの署名チェックのバイパスです。主に、HomebrewのフォワーダNSPを使用する場合、
そしてXCIをNSPに変換した場合に役立ちます。

fuseeでは、kipへのパッチとしてipsパッチが利用されます。(kipへのipsパッチに関してはfuseeの管轄)
hekateでは、patches_template.iniかpatches.iniにkipへのパッチを書くことでCFW起動時にパッチが適用されます。
hekateはテンプレートとしてFSパッチを記述したpatches_template.iniを同梱しており、patches.iniがある場合には
patches_template.iniは読み込まれずpatches.iniが読み込まれます。

ESもSwitchのシステムモジュールの1つです。こちらはカーネルには含まれていません。
AtmosphereのStratosphereはSwitchのカーネル内にあるシステムモジュールloaderを置き換え、nso(実行ファイル)
へのパッチを可能にしています。パッチはipsパッチです。このパッチはloaderの管轄であるため、ブートローダーが
適用するパッチとは違い、fuseeでもhekateでも、Atmosphereを起動すると適用されます。
ESパッチの効果はDL版ゲーム/DLCのチケットの署名チェックのバイパスで、そのNSPを扱う際に役立ちます。
(DL版ゲーム/DLCのNSP内のチケットはテンプレとして用意されたチケットにtitlekeyを入れただけであるため)

FSパッチとESパッチは、The-4n氏がGBAtempで、Joonie氏がGitHubでリリースしています。
https://gbatemp.net/threads/i-heard-that-you-guys-need-some-sweet-patches-for-atmosphere.521164/
https://github.com/Joonie86/hekate/releases
The-4n氏のFSパッチ(ips)はfusee用で、Joonie氏のFSパッチ(patches.ini)はhekate用です。
両名のFSパッチはhekateが同梱しているパッチの内容に加え、ACIDパッチも含まれます。
ACIDパッチはFSパッチの一種で、効果はexefsのヘッダーのacidと呼ばれる部分の署名のバイパスです。
(XCIをNSPに変換せずに直接インストールするHomebrewを使用する際に必要になる事がある)
両名のESパッチは全く同じ物です。


Kosmosはv14.0.1まで、hekateに同梱されているpatches_template.iniをそのまま利用してきました。
しかしJoonie氏が公開しているpatches.iniを利用している方がそれを更新せずに、つまり9.0.0用FSパッチが存在
しない状態でKosmosを更新して9.0.0を起動しようとした事で、nosigchkのエラーが出る報告が出てきました。
(hekateのブートエントリに kip1patch=nosigchk がある場合、パッチが見つからなければエラーが出る)
で、v14.1ではpatches_template.iniではなくpatches.iniを入れる事になり、パッチの各値は0になりました。
そうすればエラーは無くなり、パッチの値は0なのでFWへの影響もありません。

今後、Kosmosを利用する方でFSパッチが必要な場合はESパッチと同じく自分で配置してください。

Switch_CFW, kood

▼コメント


名無し 2019/10/12 15:14
初歩的なコメントで申し訳ありません
fw9.01の未対策機を手に入れたのですが、現在ダウングレード等を使ってこれにcfwを導入することはできますか?
もしよろしければお答えいただけると幸いです
管理人 kood 2019/10/12 16:55
>>名無しさん
はい。非対策機であればCFWで起動する事が可能です。
(任天堂の工場以外では対策出来ないとされているので未ではなく非と付ける方が良い)
(CFWがそのFWに対応している必要がありますが、既に最新の9.0.1にも対応しています)
個人的に、SwitchのCFWは「SwitchをCFWで起動する」という表現が適していると思っています。
必要なファイルをmicroSDカードに用意し、RCMで起動し、USB経由でPC等からペイロードを送信する、という流れなためです。
Switchに内蔵されているストレージ(eMMC)内のファイルには手を加えません。

手順等の記事は書きたいなと思ってはいますが、いろいろとネタを貯め過ぎてて私は書けてませんね…
とりあえず上記の事を把握した上でRCM、Atmosphere、Kosmos等について検索してみてください。
RCMはSwitchのSoC(Tegra)のリカバリーモードの通称で、そこの脆弱性をハックに活かせるのが非対策機です。
AtmosphereはCFWで、KosmosはCFWを起動するために必要なファイルや推奨されるHomebrewをまとめたパックです。
なるべく新しい情報を探してください。Switchはハックの動きが活発なため、古い情報だと不十分な事が多いです。
名無し 2019/10/12 17:21
こんなにご丁寧にありがとうございます
お忙しい中、このような質問をしてしまって申し訳ありません
早速RCM用の商品を購入し、到着次第手を付けてみようかと思います
他機種のCFW等でこのサイトにはお世話になっておりますのでこれからも楽しく拝見させていただきたいと思います
改めまして、ご丁寧にありがとうございました
 2019/12/10 18:10
CFW起動してて他のデータをメモリにコピーしてたからペイロードは送信できるのですがその後に進みません、真っ暗になります。通常モードにもならないです。何かわかりますか?


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